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北陸新幹線:つながらない…頭が痛い携帯電話「圏外」問題 - 毎日新聞
id:psne そのページの"N700A・N700系、車内公衆無線LANサービスについて" をクリックすると、http://railway.jr-central.co.jp/wireless/exp.html "回線速度が1列車あたり最大2Mbps※"(理論値)とあるのですが、使い物になるのでしょうか…
2016/05/07 22:09
TL;DR
一言回答では「ページの説明にもあるように、用途によります。」になります。
自宅以外でも利用できるWi-Fiスポットのお話。
飲食店や駅のホーム・ラウンジといった椅子がある場所、新幹線や高速・路線バスの車内。待ち時間や移動中にネットに接続という恩恵が受けられるようになりました。
仕組みを知る
基本的には認証ができるルーターと、その先の回線につなげる機器とのセットです。
例えば、光回線を引けるような飲食店やラウンジといった固定の場所では、
スマホ・PC <----> 窓口となるルーター <----> 事業者等が用意した機器(光回線を繋げるONUなど) <----> インターネット
となります。
乗り物や固定回線が引けないような環境の場合は、
スマホ・PC <----> 窓口となるルーター <----> 事業者等が用意した機器(モバイルルーター) <----> インターネット
という構成になります。
※Wi-Fiスポットの構成例(無線 <----> 無線)
えっ?モバイルルーター?
となった方は仕組みをよく知っている方です。事業者が取り扱うモバイルルーター(WiMAXなどのやつ)を組み合わせているため、みんなで使える大げさなテザリング*1ですね。
移動中のネットワーク環境を知る
車内に設置されたルーターとモバイルルーターによって、新幹線やバスの中でもWi-Fiスポットが利用できます。
車内では、比較的スマホやPCの位置の変化が少ないので、窓口となるルーターまでの通信は安定します。
しかし、その先のモバイルルーターから基地局までの通信については、距離が変わったり電波の届く距離の問題による基地局の切り替えが起こり、速度が不安定になります。基地局が発見できない場合は圏外になる事があります。
ドコモでは、次世代通信網のシミュレーションを行い、どのような状況で快適に通信を利用できるのかを確認する動画を公開しています。
動画は基地局の種類や特性、組み合わせ方による通信速度の向上についてから紹介されます。4分40秒辺りからは、バス車内からの通信の安定的利用についての説明があります。
基地局は数百m~数kmの間隔で用意されています。
バスなどの速度が比較的遅い乗り物の場合は、1つの基地局が受け持つ時間が長くなるため、基地局の切り替えのタイミングでも気になる事は無いでしょう。
新幹線などの高速な乗り物の場合では、数十秒に一回の割合で切り替えが発生する場合もあります。
こちらは、KDDIのエントリーになります。
例えば、基地局の切り替え(ハンドオーバー)の回数を少なくするために、遠くまで届く電波を利用する。通信速度を落として安定した通信を確保する。
このような対策と調整を行う事で、気軽に便利に使えるようになります。
環境と用途を考える
同じWi-Fiスポットでも、移動中や店の中などで状況が変わる事が分りました。
では、いくつかの用途での快適な条件を確認してみましょう。
動画を見たい
動画は大量なデータを継続して転送するものになります。*2
新幹線の場合は、低速でも繋がる事を優先された環境である為、不向きとなります。
飲食店などの場合は、速度を確保する環境が整いやすいため、利用に適している場合が多くなります。
バスなどの低速移動をする環境でも、切り替えのタイミングや環境の変化が穏やかなため、特に気にならずに利用できる場合が多いでしょう。
メールやWebサイトを見たい
比較的少ないデータを数秒間転送して終了する事が多いものになります。
新幹線の車内、飲食店やバスの中でも、特に気にならずに利用する事ができます。
はてブとかツイッターとか見たい
(東海道新幹線沿線では)あまり圏外にならないので、スマホで暇つぶし最高!という感覚で直接LTE接続しています。
N700系は指定席にもコンセントがあるので便利なのですよ…*3
単三電池2本が電源の熊。