案件が一つ区切りがついたので、記録的なやつです。
依頼内容:ヨメレバ(または、その関連サービス)さんの(個人的な)使い勝手が悪いので、アフィリエイト用HTMLを作成する補助ツールを新規で作成して頂きたく。
やる事・やらない事を決めたり、この方が便利で良いですよ、と提案を行い仕様を詰めていくのですが、顧客が本当に必要だったもの 状態を回避するため、一度プロトタイプを作ったりしたやつです。
よくあるパターンなので、意見をすり合わせて同じ方向を見るのは大事です。
今回の例では、
- Amazonの商品番号(ASIN)は分かっている
- ASINを入力した際に商品の詳細データを取得したい
- 取得したデータの画像が小さいのでサイズを変えたい
という要望でスタートしました。しかし、これには幾つかの手順が隠れています。
- ASINは予め検索済みで、それを入力したい。
→ 元となるASINのリスト(エクセルなどの一覧)はありますか?
→ 1商品ごとに検索してURLなどから取得している - 画像のURLは手動で書き換えている
→ それは手間ですね
などなど、色々あります。それらを整理して手順を明確にします。
- (記事を書く)
- Amazonで商品を検索する
- アプリのボタンを押すと、HTML作成ツールが起動する
- ボタンを押されたページからASINを取得して自動で情報を呼び出す
- 商品画像を予め設定しておいたサイズに変換する
- 生成されたHTMLを記事に貼り付ける
利用者(顧客)が説明したスタート地点よりも前に行っていた作業が見つかったので、それらをきちんと把握して開発者と顧客が同じスタート位置を共有できるようになりました。最初の説明では明確にした手順の4からスタートでしたが、今回のアプリでは、明確にした手順の3からスタートする事になります。
他にも、画面のデザイン・導線の要望や細かな仕様を決める為に、ざっくりと動かせるものを作成したり、それを元に機能を詰めていきます。
Ads Connect
完成したものがこちらです。
例えば、Amazonの紹介したいページで Ads Connect のアイコンをクリックします。
自動的にASINを抽出して商品詳細を表示します。
タイトル、商品説明などが修正できるようになっています。
HTMLを生成するボタンを押すことで、予め決められたフォーマット(HTMLテンプレート)に合わせたHTMLが出力されます。
HTMLテンプレートを変更する事で、ボタンや文字の配置、デザインCSSの設定など、レイアウトを自由に変更できます。
書籍の場合は、関連商品として電子版(Kindle)が登録されている場合は、自動的に紹介リンクが追加されます。
通常書籍からKindle、またはKindle→通常書籍のどちらでも対応しています。
※Amazon側でデータ連携されている際に自動登録。連携されていない場合でも、ASINを手動で入力できます。
また、他サイトへのリンクを追加する事ができます。
(このタイプではヨドバシが設定されています。)
便利ですね。
気になるお値段は、個人では高くて手が出ない、業務用としては破格です。
要望の確認・仕様の決定のためにざっくり動く版を作成する段階で予算の4割程度、実際に利用できる本番のアプリが予算の6割程度の配分です。
お金が発生する場面の日々の不便をサクッと解消できる。と考えれば、非常に価値があるものではないでしょうか。
公開はないのですか?
新規にご依頼いただくか、依頼主さんと交渉すると良いのではないかと思います。
代わりにたいこを叩く熊。